学校訪問記

都立多摩科学技術高等学校

都立多摩科学技術高等学校の学校説明会に参加してきました。

 

【学校までの道のり】

 最寄駅はJR「武蔵小金井」駅であり、校舎までは駅から徒歩10分です。「武蔵小金井」駅にはJR中央線だけが乗り入れていますが、バスを利用して「武蔵小金井」駅まで来ることも可能です(京王線「府中」駅・「東府中」駅・「調布」駅。西武鉄道「小平」駅・「花小金井」駅・「清瀬」駅・「東久留米」駅より、公共バスあり)。

 

【説明会でのPRポイント】

 最大の特徴は、先端技術4領域の学習を支える、最新の施設・設備の数々です。都立多摩科学技術高等学校は平成24年度から5年間、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されています。将来の国際的な科学技術系人材育成が目的であり、その実現のため、施設・設備の充実には目をみはるものがあります。電子顕微鏡や人口気象装置などの実験機材は、高校として全国トップクラス。大学の実験室と比べても、遜色ないほどの機材が揃っています。吸収力のある高校時代から最新の技術に触れることで、視野・発想力・知識を広げる教育が行われています。

 

【大学進学実績】

平成27年度の大学合格実績に注目すると、多くの部分で、前年度の実績を上回っていることが分かります。国公立 15→30名、東京工科大学 21→32名、東京電機大学
4→17名、東京都市大学 4→13名(いずれも、現役生のみの数値)。特に、国公立大学の現役合格者30名は、都立調布北高等学校の20名、都立武蔵野北高等学校の31名に並ぶ数字です。都立多摩科学技術高等学校は平成24年度よりSSHに指定されたため、27年度入試が、指定後の卒業生1期目です。次年度以降も合格実績が伸びる可能性が高く、注目を集める学校であると言えるでしょう。

 

【入学試験】

 平成27年度の入学者選抜の情報を見ると、募集定員は男女210名。推薦試験での合格者が定員の30%。学力検査での合格者が147名でした。
学力検査の選抜方法を見ると、1000点満点の内訳として、学力検査700点満点。都立多摩科学技術高等学校はグループ作成校ではないため、学力検査は5教科とも、都立共通問題が適用されます。調査書は300点満点。数学・理科は1.5倍の得点換算になるため、調査書の内容も重要になります。

 

【学校の特徴】

 平成22年に開校したこの学校は、普通科ではなく「専門学科・科学技術科」に属しています。専門学科の高校のイメージとして、工業科のように、入学後は就職を前提とした技術の向上・資格の習得に励む姿が想像できます。一方、科学技術科は東京都教育委員会の都立高校改革推進計画により誕生した、新しいタイプの「進学型専門高校」です。理系大学等への進学を前提にした教育課程が組まれながらも、科学技術科独自の先端技術4領域(バイオテクノロジー領域・エコテクノロジー領域・インフォメーションテクノロジー領域・ナノテクノロジー領域)の学習を行います。大学受験に向けての学習と、先端的な科学技術の習得を、同時に行うことのできる学校です。

 

【まとめ・総括】

 都立多摩科学技術高等学校という環境は、理系の生徒にとって素晴らしい環境と言えるでしょう。施設・設備は最新のもので申し分がないものがありますが、最大の要因は、同じ志を持った生徒が多く存在する点にあると感じました。一般的な都立高校の場合、理系を選択する生徒は全体の4分の1程度。その中で、バイオテクノロジーなどの先端技術に興味を持つ生徒となると、かなり少ないと言えるでしょう。一方、都立多摩科学技術高等学校であれば生徒全員が理系であり、同じような分野に興味・関心のある生徒が集まります。クラブ活動を見ても、もちろん運動部も存在しますが、一般的な都立高校で所属人数の少ないパソコン部・科学部に、40名を超える生徒が所属しています。理系を目指す方は、ぜひ一度校舎を見学してもらい、学校の雰囲気を感じてほしいと思いました。

「校舎外観」 「サイエンスホール」