美しい言葉と出会うこと。または、そのために努力すること。

それは、その人の人生をきっと豊かなものに変えてくれます。

美しい言葉を心の引き出しに豊かにしまってある人は、

その人自身がまた例えようもなく美しいと思うのです。

 

【コラム②】に引き続き「YELL ― 希望を与える言葉」の2010年度版をお届けします。

 

「“0”と“1”の間」 K I

何もしない「0」と、「1」では大きな違いがある。1は百倍すれば100になるが、0は何倍しても1になれない。だからまず一歩を踏み出すことが、その先の何十歩にも繋がり、道を切り開くきっかけとなるのだろう。

 

「一ヶ月後にはきっと、せめて一ヶ月でいいからやり直したいと思っているのだろう。だったら今やり直せよ、未来を。一ヶ月後か三ヶ月後か一年後から戻ってきたんだよ。今!」 R O

後悔をするたびにいつも思い出す言葉。あの時、ちゃんとやっていれば・・・同じ過ちを繰り返してはつぶやく。やり直しのきかない過去をやり直す・・・きっときっと何かが変わって戻ってくるのだと思う。

 

「明日を今とすべし」 A K

人は無意識に、困難を避けて少しでも楽な方へ進んでしまう。しなくてはならないことも、今はしたくない。明日、明日、というように、今は兎に角やりたくないのだ。それをあえてやるべし。明日じゃなくて、今。

 

「なぜ、ベストを尽くさないのか!」 H K

この言葉は勢いよく読んでほしい。あるドラマの登場人物が彼自身にこの言葉を言い聞かせるのだ。しかも力強く。まだ頑張れるという余白を応援しつつ、喝も入れてくれるこの言葉は、私を奮い立たせてくれる。

 

「Take it easy.」 N S

自分を客観的に見て厳しくすることは必要である。でもずっと思い詰めていると楽しいことも楽しくなくなってしまう。一度きりの人生なのだし。楽しんだ方が、笑っている方が絶対良いに決まっている。肩の力を抜いて気楽に行こうよ!!

 

「天才に楽しめない楽しみ」 S T

俺は凡人だ。でも凡人にしかできない楽しみがある。それは、才能のある者に打ち勝つことと、分からない問題を分かるという楽しみだ。だから凡人であることを嘆くな!! そして凡人であることを誇れ!!

 

「迷ったときは前に出ろ!」 M H

未来のことは誰にも分からない。今やろうとしていることが、成功するかもしれないし、失敗するかもしれない。未来のことは行動しなければ分からないのだ。失敗を恐れず、一歩前に進めば、未来はきっと明るいだろう。

 

「一人じゃないけん」 R H

十二月頃、長崎に住む祖母に言われた一言です。勉強に疲れた時によく思い出して、また頑張ろうと思える自分の特別な言葉です。かならず自分の味方はいる。みんなで乗り越えよう。この一言でいろんな意味を感じてほしいです。

 

「希望の数だけ失望は増える/それでも明日に胸は震える/T字路に出くわすたび迷いもするだろうけど」    I M

青春。大人たちは皆、たのしい、美しいなんていうけど、きっと悩みや辛さ、苦しみと一番出会うのもこの時期だと思う。それはとても重くて、中には誰にも言えない、誰も答えてくれないものもある。だけどそれも全部ひっくるめて自分なのだから、きちんと向き合いゆっくりと時間をかけて解決していくことが大切だ、と思う。誰かと一緒にいる時間ってとても大切。でも、一人で自分と向き合う時間も同じくらい大事なんじゃないかな。

 

「No rain No rainbow」 M H

雨が降らなければ、虹はできない。雨が降るからこそ、虹ができるのだ。冷たく、激しい雨だからこそ、きれいで美しい虹ができる。今、私たちは努力という雨をたくさん降らす時である。美しい虹ができることを信じて。

 

第2弾はいかがだったでしょうか。

みなさんも、どこかで出会い、心に刻まれた、たくさんの「言葉」をお持ちではないでしょうか。不完全な記号にすぎない「言葉」ですが、時には自分を支え、励まし、勇気付け、人生に寄り添ってくれる存在でもあります。

素敵な「言葉」との出会いがあるといいですね。

文責:石井