10/16はジャズメッセンジャーズのドラマー、アートブレイキーの命日です。

1919/10/11に生まれた彼は、モダンジャズの巨人ともいえる存在で、その華麗なドラミングは後のミュージシャンに多大な影響を与えたと言われています。

ジャズメッセンジャーズの代表曲である「Moanin」や「A Night in Tunisia」は今でも、テレビでよくかかるので、一聴すればご存知の方も多いでしょう。

とくに「Moanin」のテーマフレーズは、いかにもブルージーなジャズという雰囲気で、とてもわかりやすく、テレビのちょっと洒落たBGMなんかに最適なのです。

「Moanin」のテーマフレーズはブルーノートスケールという音階で構成されています。ブルーノートスケールはメジャースケール(いわゆるドレミファソラシド)の三番目と五番目と七番目の音を1/2だけフラットさせる音階ですが、ピアノではこの音は出せません。この音が出ないと正確なブルースの感じにはならないのですが、音楽によっぽど慣れた人の耳でなければ、フラットと1/2フラットの違いはわからないと思います。

「Moanin」のテーマフレーズはジャズピアノのなかでは比較的易しいほうなので(アレンジにもよりますが)、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。楽譜も比較的手に入りやすい一曲です。

 

ファインズ国分寺スクール校長

齋藤純