~学ばざれば道を知らず~

 新指導要領について、あれこれ考えているうちに、どういうわけか筆不精になり、しばらくコラムをご無沙汰してしまいました。
教育の末席に置かせていただいている身として、どうしたら人材育成という私塾の使命を果たすことができるのか。大津のいじめ事件などを見ながら、今できることを模索していました。しかし、「想い」だけでは、何も変えられないし、変わらない。
そこで2年前に始めようと考えながら、頓挫した「論語講座」を今一度始めてみようと思いたち、早速鷺沼スクールで6月から始めました。

今の子供たちが「学び」に意味を見いだせないのは、「何のために学ぶのか」という根本的な問に答えられる大人がいないことも理由の一つであるような気がしてなりません。
「あこがれの学校の制服に袖を通してみたい」という子供の身近な目標は、もちろん学習の動機付けとして否定しませんし、今も昔も大事なことです。
しかし、そうした身近な目標さえ、「所得の2極化」の拡大により、誰もが持てる目標ではなくなりつつあります。
団塊の世代、高度成長期に誰もが夢見た「一元的出世感」は、その善悪はともかく、今では「夢のまた夢」といえるのではないでしょうか。
では、われわれ教育に携わる者として、指をくわえて現状を見ているだけでいいのか。
どんなに少なくとも、今目の前の一人の生徒から始めてみよう。さぁ、行動開始!

月1回。土曜日の午後。テストが終わってからの参加自由の無料講座です。
今どきの生徒が、このような「わけのわからない」授業を聞いてくれるのだろうか?
一体何人が出てくれるだろうか?そんな不安を抱えながらの1回目の授業でした。
教室に入ると、10名ほどの生徒がいました。6年の女の子が圧倒的。5年生も混じっていました。
私も久しぶりの現場。それも教科の授業ではありません。新任の教師のようにドキドキしているのが、自分でも新鮮でした。

つづく(2012.07.27)