バングラデシュ2日目。

明け方近くになってやっとホテルに到着し、シャワーも浴びずにそのままベッドに倒れこみ、目覚めると10時過ぎ(時差は3時間ですから、現地時間は7時)。

数時間しか寝ていません。午後から説明会があるので、眠い目をこすりながら、朝食を食べにレストランに降りて行くと、ロビーで友人が待っていました。

普段は1日にコーヒーを5~6杯は飲むコーヒー党ですが、牛乳と茶葉をじっくり煮たてたバングラの紅茶はとても新鮮でおいしく感じました。

「腹が減っては、、、」と思い、パンを無理やり腹に押し込め、説明会会場に向かいました。友人が会場はこの近くだというので、すぐ到着するのかと思っていましたが、日本でも経験したことのない「大、大、大渋滞」。

これなら歩いたほうが確実に早い。「ここから歩こう」と言うと、友人は「ナカノサーン、アルクノハダメヨ!」と大きな声で制止します。わずか数キロを1時間以上もかけて、やっと会場に着くと、そこはなんと中華レストランの2階でした。

開始時間に遅れ、申し訳ない気持ちで2階に上っていくと、壁際に6、7人の男性が座っていました。今日の説明会は、新聞でも告知していると聞いていたので、少しがっかりしていると、友人がそれを察したのか、「ナカノサーン、シンパイナイヨ。コレカラミンナクルヨ。」と言うではありませんか。

確かに、それから10分も過ぎると、ひとり、二人と続々と集まってきました。やがて30分近くになると、会場は50~60人で一杯となったではありませんか。

後で知ったことですが、ダッカでは渋滞が日常茶飯事で、時間通り始まることがなかなか困難。そこで、準備ができたことをメールで知らせているそうである。その時間、近くでお茶でも飲んで待っているそうである。

日本でも「沖縄時間」というものがあるが、これこそ「ダッカ時間」。

郷に入れては郷に従え。のんびりやろうと決めました。

 

(2021.12.25)