到着早々びっくりするような出来事の連続でした。「あのフェンスの向こうにいる人々は一体何をしているのだろうか」、その答えは少し後でわかりました。
友人の後を付いていき、やっとの思いでタクシーを捕まえ、明け方近くのコーランが響くダッカの街を走っていると、明るくなって町の様子が見えるようになってきました。
市街地が近づくと、早朝にもかかわらず既にラッシュが始まっていました。
人、人、人、、、人力車、バイク力車、そして車、車、車・・・・・
日本ではとても走行が認められないような古いバス。なんとその屋根の上に人がいるではありませんか。それに加えて、バスには窓ガラスはなく、人の足が窓から出ている。
列車も人で埋まっていました。乗降口の手すりにつかまり、身体が車外に出ている人までいます。
少々のことでは驚かない私もこれにはビックリしました。
車の狭い間隔を泳ぐように通り抜ける人々。物売りの少年少女たち。
日本の戦後の混乱期は、このような感じだったのだろうかと、ふと考えてしまいました。
ホテルに着くころには、へとへとになっていました。
※豆知識
バングラデシュは、日本の国土の約40%の土地に、1億6000万人(実際はこれより多いのではという人もいます)の人々が暮らしています。
(2021.11.15)