東日本大震災から1ケ月以上が経過しました。
福島原発も原子炉が落ち着くまで、まだ半年以上かかるとの報告もでており、避難している方々も長期の避難生活を覚悟しなければならない状況です。
被害の全貌はまだ明らかとは言えず、行方不明者もまだ一万人以上もおられます。
新聞の紙面やテレビのニュースにこの震災が割かれる割合は、これからどんどん減っていくでしょう。もちろん一日も早く日本経済が立ち直るためには、被災を免れた地域が復興を助けていくしかありません。しかし、私たち日本人は片時も被災者の方々の苦労を忘れて日常を送ってはならないと思います。
ファインズ・グループでもこれまで2回日本赤十字社に対し、ささやかではありますが義援金を送ってきました。
また、4月17日の読売新聞の「役立ちたい」欄に、学習机・椅子各50の無償提供を申し出ています。被災地の学校で使っていただければと思います。
復興まで「長い戦い」になることは間違いありません。ファインズ・グループとして今後も物的な支援をしていくことは勿論ですが、教育に携わる者として子供たちと一緒に「豊かさを残された者の責任」ついて考えていきたいと思います。
その一つとして、4月24日国分寺国際協会の増田加代子さんをお迎えして、「ヒューマン講演会」を国分寺(10時)と青葉台(14時)で開催します。
増田さんはネパールに対し、文具等の支援、学校建設、井戸掘り等々の幅広い支援を長く実施され、その貢献に対し大統領からも感謝状が与えられている方です。
アジア最貧国のひとつであるネパールの状況を知ることにより、自分たちの恵まれた環境に感謝の気持ちを持ってもらいたいとの想いから開催しています。そして、その気持ちが東北の被災者の方への想いにもつながることを祈っています。
破壊は一瞬。建設は波濤。
大自然の猛威の前に人間の無力さを痛感します。多くの罪もない人々が、平凡な日常を突然奪われました。どこに神がいるのかとやるせない気持ちになります。
しかし、打ちしおれてばかりはいられません。「苦難」が人間にしか与えられないのであれば、乗り越えるしかありません。「建設」には「波濤」がつきものなのですから。
(2011.4.21)