~あきらめない 心~
第6回サッカー女子ワールドカップ ドイツ大会で日本女子代表が世界一に!
おめでとう!すごいです!勇気をもらいました!ありがとう!
私はスポーツ観戦に目がありません。大リーグ野球、ゴルフ、ゴルフ等々時間さえあればたいていの中継は見るようにしています。中でも、男子ワールドカップがあるときは、家内ともども勝敗表を作成して、どのチームが勝つかをお互いに予想して、一喜一憂しています。(しかし、大抵日本チームも私の予想も予選敗退です。)
今回の女子サッカーの世界大会は、実はあまり関心はありませんでした。予選のイングランドに負けた試合を見ていて、「やはり体力ではかなわない。スピードでも負けている。勝つのは難しい。」と早々とチャンネルを切ってしまったくらいです。
ところが、3大会連続優勝を狙う地元ドイツを破ったというニュースを見て、「こりゃぁ、大変だぁ~!何かが起こるかも・・・」と直感したのです。
にわかファンの誕生です。
男子に比べ女子サッカーは不遇でした。日本リーグも企業に依存した実業団チームが主体であるため、近年の不況から次々と企業がチームを解散し、選手たちはサッカーを続ける環境を探すために苦労したと聞いています。
練習環境も不十分で、ジプシーのようにあちこち練習会場を捜し歩くこともしばしばだそうです。今回多くの選手が海外で活躍していることを知りました。国内での環境の困難さから活躍の場を海外に求めていることの結果かもしれません。こうした海外での経験が今回のチャンピオンを生んだ一つの要因にちがいありません。
海外留学をしたがらない現代の大学生に見習ってもらいたいくらいです。
そうした厳しい環境を乗り越えて勝ち取った「金メダル」。団体球技で世界NO.1と言えば、最近では野球のWBCが印象に残っていますが、女子となると、東京オリンピックのバレーくらいしか頭に浮かびません。女子スポーツのすそ野が広がった現代、フィジカル面で劣るアジアの女子が世界一になるのは、想像以上に困難だと思います。
決勝戦の控室。「なでしこ」たちには、なんと笑顔がありました。それを見ていて、24戦3分21敗のアメリカにもひょっとすると互角の戦いができるかもしれないとう予感がありました。
開始早々、アメリカの怒涛の攻撃で防戦一方。あわやという場面が何度もありました。
1点目。ロングパスが通り先行を許す。「ああ、やっぱり勝てないかな。」
しかし、後半終了直前に同点。
延長へ。ワンバクにヘッドで追加点。「やっぱりだめか。でも、ここまでよく頑張ったなぁ。」私は半ばあきらめていました。
ところが、終了間際。沢の芸術的なキックでまたもや同点。リプレイビデオで何度見ても、どうやって入れたのか私には分かりませんでした。マジックを見ているようでした。
二度の先行を追いついた驚異の粘りには目を見張りました。
PK戦。なんと円陣を組む監督の顔には笑顔が浮かんでいるではありませんか。
なでしこたちには、ゆとりさえうかがえました。アメリカは思わぬ苦戦で、明らかに緊張していました。自分たちがなぜPKの場にいるのか、納得できないとう顔の選手もいました。「勝てるかもしれない。歴史の1ページに居合わせているかもしれない。」
金メダルが決まった瞬間、自宅前のマンションから早朝の静けさを破るいくつもの雄たけびが聞こえてきました。日ごろであれば、「何と常識のない若者たちだ」と、眉の一つも動かすのですが、この日ばかりはわが心は寛大で、「世界一の雄たけびだ。しょうがないか」とつぶやいていました。
「あきらめなければ夢はかなう」
「なでしこ」の頑張りは、私たちに教えてくれました。夢は叶えるものであるということ、叶えてこそ意味があるのだということを。
沢選手は言います。「努力は裏切りませんでした」と。
大きな夢を語る子供たちが本当に少なくなりました。「夢」を持つことをバカにするような雰囲気さえあります。
中途半端な努力で大きな夢がかなうことはありません。「夢」を実現できるような「努力」が必要です。そのことを娘のような彼女たちから改めて教わりました。
震災に沈む日本人の心に大きな「勇気」と「元気」をくれました。
ありがとう、「なでしこ」!次は五輪の舞台です!頑張ってください!
われわれも復興のため頑張ります!!
(2011.7.19~2011.7.22)