~教科書維新 来る!~
我が国の教育の指針となる「指導要領」が10年ぶりに改訂されました。
小学校では今春から導入済み。中学校では来春から実施されます。
今回の改定はこれまでの改定とは異なり、これからの日本の教育界に、日本の行く末にもかかわる大改定になっています。
マスコミにも最近やっと取り上げられるようになりましたが、中身については詳しく触れられていません。そこで、「何が問題になるのか」を知っていただくため、この話題をこれから数回に分けて取り上げることにします。
日本は戦後ほぼ10年に一度「指導要領」を改訂してきました。前回の改定は2002年。「ゆとり教育」と言われるものです。
この「ゆとり教育」は、「荒れる学校」をなくし、「落ちこぼれ児童」を出さないことが目標だと言われていました。
しかし、この目標は達成されたでしょうか。その「答え」が今回の改定なのです。
「ゆとり教育」導入により、日本の教育水準が低下したことは、「PISAテスト」のランクが低下したことに象徴的に表れています。(参考:PISAにおける日本の順位の推移)
また、大学入試科目の削減、OA入試・一芸入試等生徒の学力を問わない入試制度の広がりとも合わせて、小中高生の学力低下は目を覆うばかりでした。
つづく(2011.12.22)