冬が好きだ、と言った生徒がいました。

 初冬のキンと冷えた空気が、冷たい水で顔を洗った時のように、魂を目覚めさせてくれる感覚がたまらなく好きだと彼女は丁寧に説明してくれました。

 身を切るような風に背中を丸めるのではなく、潔く背筋を伸ばして歩きたい、と。

風は冷たいけれど、爽やかな一日です。

 今となっては確かめるすべもありませんが、それはちょうど今日のような天気の日を指していたのではないかと思うのです。

校舎から見える南東の空

国分寺のタワーマンション越しに冬の空

文責:石井