「ミス沖縄」という名称から誤解されがちですが、彼女たちはれっきとした観光親善大使なのです。「沖縄の観光振興を目的に、国内外における観光関連催事・公式行事において沖縄観光親善大使として年に270日以上活動できる健康で明るく教養豊かな女性」として一年の任期で毎年選出されるのは、「ミス沖縄スカイブルー」「ミス沖縄コバルトブルー」「ミス沖縄クリーングリーングレイシャス」の3名です。

第一次書類審査、第二次面接を経て10名のファイナリストが選ばれ、本選ではそれぞれに工夫を凝らして沖縄の歴史や文化への造詣、沖縄観光に貢献する意気込み等をパフォーマンスして、3名が最終選出されます。毎年3名が選出され、第40代を迎えたミス沖縄は、延べ120名を数えます。

およそ40年前から活動しているミス沖縄の存在を知る人は、関係者や沖縄の方々を除けば決して多くはありません。それは彼女たちの活躍の場が公務に限られているからでしょうか。

2022年現在活動しているのは第40代ミス沖縄の3名ですが、今日は敢えて「第39代ミス沖縄」を紹介します。なぜなら、第39代の3名こそが「ミス沖縄」の存在を広く知らしめた功労者だからです。コロナ禍という艱難に遭って公務が減ったことをポジティブ変換し、沖縄のことをこれまで以上に学ぶチャンスととらえ、そうしてひとつひとつ出会っていく沖縄の隠れた魅力をより広く世間に伝えようと、公務に並行して、1年3か月に及ぶYOUTUBE動画の毎日配信を完遂した功績は決して小さくありません。

ぼくがミス沖縄を知るきっかけとなったのも、まさに前述のYOUTUBE動画でした。ある日突然のように現れた「ミス沖縄のおきなわ観光TV」のお勧め動画。いわゆる沖縄病のぼくは当たり前のようにその動画を再生して、まるで天啓のように第39代ミス沖縄の3人と出会ってしまったのでした。

第39代ミス沖縄は、スカイブルー:岩本華奈さん、コバルトブルー:山里ひかるさん、クリーングリーングレイシャス:新里瑞紀さんの3人です。実はこの3人、2020年の「ミス沖縄」として選ばれたのですが、コロナ禍で公務の機会が減ったために、特例として任期を1年延長して2年間「ミス沖縄」を務めることになりました。その2年目となる2021年1月1日。心から愛する沖縄を、もっともっと多くの人に知ってほしい、もっともっと沖縄の魅力を伝えたいとの思いから、公務と並行してYOUTUBE「ミス沖縄のおきなわ観光TV」に毎日沖縄紹介の動画をアップするという目標を立てます。以来任期満了までの1年3か月、公約を果たして450本を超える沖縄観光アピールの動画をアップし続けたのです。

ミス沖縄のおきなわ観光TV

「ミス沖縄のおきなわ観光TV」

 ※バナーにはリンクが貼ってありますので、クリックで「ミス沖縄のおきなわ観光TV」にアクセスできます。

現在は第40代ミス沖縄の活動が始まっていますが、「ミス沖縄のおきなわ観光TV」には、第39代のアーカイブが残されていますので、沖縄好きの方は機会があれば是非ご覧ください。

「ミス沖縄のおきなわ観光TV」ページにアクセスし、「ホーム」タブの隣にある「動画」タブを開き、右上の「並べ替え」から「追加日(古い順)」を選択すると、第39代のミス沖縄選出から2022年3月31日卒業ライブまで、2年間の3人の成長をたどることができます。

そこには、3姉妹と呼ばれ多くの人に親しまれる、末っ子の「かーなー」、次女の「ひかる」、長女の「みずき」の3人の沖縄愛、そして観光親善大使としてガイドブックに書かれていない情報も含めて沖縄の魅力をどうアピールしていくかという努力と工夫、何より本当の姉妹・家族のように仲のいい3人の笑顔が溢れています。

ぼく自身も個人的に、沖縄観光の際の参考に、あるいは日々のストレス解消や癒しに、沖縄観光TVの動画と3人の笑顔をときどき見返しています。

2022年3月いっぱいで彼女たち3人の観光親善大使としての任期は終了しましたが、動画のコメント欄を見ると「第39代ロス」で途方に暮れる方も多く、3人それぞれの今後の活躍を祈りつつ、「またどこかで会える日を」と願う思いがひしひしと伝わってきます。

ぼくも敢えて「またやーさーい」と言わせてもらいましょう。

文責:石井