クリスマスの日の大寒波予報が出ていますが、今日は穏やかな日差しと雲ひとつない冬晴れで、綺麗な青空を四角く切り取って壁に飾っておきたいくらいの一日でした。
「ウィンタースポーツ」と聞いて思い浮かべるのはスキーやスケートでしょうか。
あまり大きく報道されませんが、今日、全国高等学校バスケットボール選手権大会、通称「ウィンターカップ」が開幕し、12月28日に女子決勝、12月29日に男子決勝が予定されています。
12月27日には全国高等学校ラグビーフットボール大会が大阪は花園ラグビー場で開幕、翌28日から全国高等学校サッカー選手権大会が開幕し、年明け1月5日から全日本バレーボール高等学校選手権大会、通称「春高バレー」が開幕と、冬期には高校スポーツにも大きな大会が予定されています。
また、お正月(2月2日~3日)には「箱根駅伝」がテレビ中継され、全国の注目を集めます。
ところで、今年のウィンタースポーツで個人的に注目しているのは、さらにマイナーな「全日本大学女子選抜駅伝」通称「富士山女子駅伝」なのです。
12月30日に富士山のふもと静岡県で開催される「富士山女子駅伝」。
今年の注目は拓殖大学1年生の不破聖衣来(ふわせいら)選手です。ご存じない方は是非彼女の走りをご覧ください。
駅伝と言えば、苦しさを精神力で乗り越え、襷に込められた多くの思いに背中を押されて足を踏み出しゴールを目指すというイメージですが、彼女の走りは次元が違います。まるで一陣の風のようにコースを駆け抜けていきます。
10月31日に行われた全日本大学女子駅伝対校選手権大会では、1年生ながらエース区間である第5区を任され、昨年までの区間記録である29分14秒を1分14秒も短縮する28分フラットという驚異的な区間新記録で次々と前を走る他大学の選手を抜き去り、9位から3位まで順位を押し上げ、シード校ではなかった拓殖大学を見事表彰台にまで導きました。
続く東日本女子駅伝(11月14日)では群馬県のエースとして最終9区を任され、トップと38秒差の3位でタスキを受けると、またもや風のように疾走して2位に23秒の差をつけて見事優勝。さらには12月11日に行われた「関西実業団ディスタンストライアルin京都2021」で10000mトラックに出場しスタートからゴールまで一人旅で他を寄せ付けず、渋井陽子選手・福士加代子選手・廣中璃梨佳選手の記録を破り新谷仁美選手に次ぐ日本歴代2位となる30分45秒21のタイムをマークしています。
体調不良や事故がなければ、12月30日もまた見る者すべての記憶と記録に残る走りをみせてくれるはずです。
エントリーはまだ発表されていないと思いますが、恐らくエース区間である第5区に登場すると予想されます。
お時間のある方はどうぞ目撃者の一人となってください。