~小学校はどう変わる?~

 過去の指導要領の経緯はともかく、昨年4月からすでに導入済みの小学校の学習内容がどうなっているかをこれから見てみましょう。

ところで、ファインズグループでは、新指導要領導入により、学習内容がどのように変わっているかをグラフ等を使い分かりやすく説明した小冊子「ご存知ですか? 教科書維新」を作成しています。ご希望の方は是非お近くのファインズ・フィスゼミ各スクールにお問い合わせください。
さて、このコラムではすべての学年を取り上げることはできません。
そこで、全学年の中で最も変化の激しい4年生を特に取り上げてみることにします。

今回の改定で量的にも質的にも最も大きく変わっているのは4年生と言えます。
旧教科書とのページ数アップを比較すると、算数141%(6学年中で最多)、国語128%、
理科124%、社会113%となっています。中でも算数の4割アップは目につきます。
以前から算数は4年生が「要注意」と言われていました。それは小数・分数が登場し、ここで分からなくなる生徒が多いためです。
今回の改定では、「分母が同じ分数」や「10分の一までの小数の足し算・引き算」は、3年生に降りてきていますから、3年生も算数嫌いのポイントになるかもしれません。
しかし、4年生の量的質的増加は半端ではありません。
例えば、5年生から降りてきた単元年としては、「四則計算」「小数×整数」「小数÷整数」
「分数の足し算・引き算」「平行と垂直」「平行四辺形・ひし形・台形」があります。
さらに、6年生から降りてきた単元として、「立体形・直方体・見取り図・展開図」「大きな数・概数」も加わります。演習問題数も増加しています。

現在の授業時間数でこれだけの量をどうやって教えるのでしょうか?!

すでに一部の小学校では「土曜日授業の再開」が始まっています。学校は勿論ですが、これからは教育の質の向上については、「親の責任」も増えると言わざるを得ません。

つづく(2012.02.05)