11月7日(水)
宮尾先生からチケットを1枚譲っていただいて、二人で上野は国立西洋美術館で開催されている「ルーベンス展―バロックの誕生」を観に行ってきました。
ルーベンスと言えば、「フランダースの犬」でネロ少年が日々祈りを捧げたアントワープ大聖堂の祭壇画「聖母被昇天」。そしてネロが悲しくも天に召される吹雪の夜、ようやく目にすることのできた2対の祭壇画「キリスト昇架」「キリスト降架」。これらの作品がルーベンスの手になるものであることくらいしか知識がありませんでした。
残念ながら、これらの代表的な作品は今回の展覧会に展示されていませんでしたが、シアタースペースの映像で、ほぼ原寸大、しかも4K画像で紹介されているのを観ることができました。
日本初公開の3メートル級祭壇画もあり、是非観たいと思っていた「パエトンの墜落」も展示されていました。
宗教画が多いこともあって、会場は厳かな空気に包まれ、上野公園の喧騒とは隔絶した異世界となっていました。
コルビジェの手になる建築として、国立西洋美術館が世界遺産となってから、初めての訪問でした。
「日常」の中にある「非日常」としての美術館や博物館。たまには、足を運んでみるのも悪くないなと思った一日でした。