以前ほどの過熱ぶりは見られないものの、毎年この時期になると「受験生応援グッズ」があれこれ出回ります。 記憶に残っている範囲で、それらをまとめてみたいと思います。

 

①約半世紀の販売実績があったものの2017年8月に東日本での販売が終了した株式会社明治の「カール」。当時は受験期限定で「カール」の前に「ウ」が付いて「ウカール」として店頭に並びました。もちろん「受かる」に掛けてあります。

②「ハイレモン」というタブレット菓子があります。「ハイレモン」自体は現在でも販売されていますが、一時期、受験期になると「レ」と「モ」の間に「ル」が入って、「ハイレルモン」として販売されていました。「入れるもん」という表現が可愛らしくて印象に残っています。

③東ハト「Caramel Corn(キャラメルコーン)」が、受験期になると「Canaeru Corn(カナエルコーン)」に変身します。ローマ字ですのでぱっと見にはわからないのですが、よく見ると確かに変身しています。願いを「叶えるコーン」という意味なのでしょう。

④「エースコックのわかめラーメン」というカップ麺があります。確認した範囲ではわずか1年だけでしたが、これが「英数国のわかるラーメン」という名称にかわって店頭に並んでいたことがあります。思わず購入して、校舎に飾った記憶があります。

⑤「Toppo」というスティック状のお菓子があります。受験期にはアルファベット表記の最後の「o」が「a」に変化して「Toppa(突破)」となって販売されていました。

⑥「Pocky」の外箱に「吉報 ポッキーでキッポー」というアイコンがデザインされて、これも受験応援グッズとなっています。

⑦受験生応援グッズの定番は「キットカット」ですが、食べ方に工夫が必要です。そのまま食べると「きっとカット」されてしまいます。そこで真ん中から二つに折って食べましょう。二つに分ければ複数形になって「きっとカッツ(きっと勝つ」に変わります。

⑧受験期に「コアラのマーチ」が販売数を伸ばす(?)理由は、「眠っていても(木から)落ちない」コアラの習性によるのだと考えられます。

⑨小箱入りの「都こんぶ」は、特に受験応援グッズとして売られているわけではありませんが、ケースデザインのアイコンが桜の花びらの中心に「都」と書かれたものであるため、「都立高校入試でサクラサク」と解釈することができます。これまで話題になったことはありませんので、気付いている人も少ないのではないかと思いますが、都立高校を第一志望とする受験生の皆さん。「都立高校入試でサクラサク―都こんぶ」で眠気を吹き飛ばして、最後の追い込み頑張ってください。

文責:石井