国分寺ブログ2021-05-24T15:24:53+09:00

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2405, 2022

【アーカイブ⑦】西武国分寺線エピソード

By |2022年05月24日|Categories: Uncategorized, 国分寺ブログ|Comments Off on 【アーカイブ⑦】西武国分寺線エピソード

それは西武国分寺線の、身動きも取れないほどに混み合った登り電車の中での出来事です。 三人の女子高生が背広姿のサラリーマンたちの間で、押し潰されそうに寄り固まっていました。 「ラ ララララ ラララララ~♪」 その内の一人が突然小さいけれどはっきりと聞き取れる美しいハミングで、ぼくにも覚えのある『コンドルは飛んでいく』を歌い始めたのです。それが一体どういう経緯のことなのか判らないぼくでしたが、心持ち周囲にはばかるような気配で聞こえてくる美しいハミングの声は、決して悪い気はしませんでした。 不審に思ったのは、終わりまで口ずさむとまたはじめに戻って彼女が止まずにその歌をいつまでもいつまでも歌い続けることでした。一緒にいた二人の友達もどうしていいか判らない様子で、次第に不安を隠せなくなっていきます。ぼくはぼくで、すっかりことの成り行きに釘付けになって耳を傾けていました。 すると、歌い始めた時と同じように突然、恥ずかしさと苛立ちを露わにしたその女子高生は、いつまで続くかと思われたその長い長いハミングをピタリと歌い止めたではありませんか。 「一体いつまで歌わせるつもり!」 びっくりしたのはぼくだけではありません。二人の友達も返す言葉を探し出せずに、目をしばたたいています。 「何か言いなさいよぉ!」怒っているというよりは哀願するような口調です。 「何かって・・・?」とは友達の台詞。もちろんぼくも同じ気持ちです。 ......

2305, 2022

【コラム⑳】ミス沖縄のおきなわ観光TV

By |2022年05月23日|Categories: Uncategorized, 国分寺ブログ|Comments Off on 【コラム⑳】ミス沖縄のおきなわ観光TV

「ミス沖縄」という名称から誤解されがちですが、彼女たちはれっきとした観光親善大使なのです。「沖縄の観光振興を目的に、国内外における観光関連催事・公式行事において沖縄観光親善大使として年に270日以上活動できる健康で明るく教養豊かな女性」として一年の任期で毎年選出されるのは、「ミス沖縄スカイブルー」「ミス沖縄コバルトブルー」「ミス沖縄クリーングリーングレイシャス」の3名です。 第一次書類審査、第二次面接を経て10名のファイナリストが選ばれ、本選ではそれぞれに工夫を凝らして沖縄の歴史や文化への造詣、沖縄観光に貢献する意気込み等をパフォーマンスして、3名が最終選出されます。毎年3名が選出され、第40代を迎えたミス沖縄は、延べ120名を数えます。 およそ40年前から活動しているミス沖縄の存在を知る人は、関係者や沖縄の方々を除けば決して多くはありません。それは彼女たちの活躍の場が公務に限られているからでしょうか。 2022年現在活動しているのは第40代ミス沖縄の3名ですが、今日は敢えて「第39代ミス沖縄」を紹介します。なぜなら、第39代の3名こそが「ミス沖縄」の存在を広く知らしめた功労者だからです。コロナ禍という艱難に遭って公務が減ったことをポジティブ変換し、沖縄のことをこれまで以上に学ぶチャンスととらえ、そうしてひとつひとつ出会っていく沖縄の隠れた魅力をより広く世間に伝えようと、公務に並行して、1年3か月に及ぶYOUTUBE動画の毎日配信を完遂した功績は決して小さくありません。 ぼくがミス沖縄を知るきっかけとなったのも、まさに前述のYOUTUBE動画でした。ある日突然のように現れた「ミス沖縄のおきなわ観光TV」のお勧め動画。いわゆる沖縄病のぼくは当たり前のようにその動画を再生して、まるで天啓のように第39代ミス沖縄の3人と出会ってしまったのでした。 第39代ミス沖縄は、スカイブルー:岩本華奈さん、コバルトブルー:山里ひかるさん、クリーングリーングレイシャス:新里瑞紀さんの3人です。実はこの3人、2020年の「ミス沖縄」として選ばれたのですが、コロナ禍で公務の機会が減ったために、特例として任期を1年延長して2年間「ミス沖縄」を務めることになりました。その2年目となる2021年1月1日。心から愛する沖縄を、もっともっと多くの人に知ってほしい、もっともっと沖縄の魅力を伝えたいとの思いから、公務と並行してYOUTUBE「ミス沖縄のおきなわ観光TV」に毎日沖縄紹介の動画をアップするという目標を立てます。以来任期満了までの1年3か月、公約を果たして450本を超える沖縄観光アピールの動画をアップし続けたのです。 「ミス沖縄のおきなわ観光TV」  ※バナーにはリンクが貼ってありますので、クリックで「ミス沖縄のおきなわ観光TV」にアクセスできます。 現在は第40代ミス沖縄の活動が始まっていますが、「ミス沖縄のおきなわ観光TV」には、第39代のアーカイブが残されていますので、沖縄好きの方は機会があれば是非ご覧ください。 「ミス沖縄のおきなわ観光TV」ページにアクセスし、「ホーム」タブの隣にある「動画」タブを開き、右上の「並べ替え」から「追加日(古い順)」を選択すると、第39代のミス沖縄選出から2022年3月31日卒業ライブまで、2年間の3人の成長をたどることができます。 ......

2105, 2022

【コラム⑲】まくとぅそーけー、なんくるないさぁ

By |2022年05月21日|Categories: Uncategorized, 国分寺ブログ|Comments Off on 【コラム⑲】まくとぅそーけー、なんくるないさぁ

「そうだ 京都、行こう!」は一時お休みして、今日は「沖縄」の話題をお届けします。   沖縄は世界的にも非常に人気の高い観光地ですが、「うちなーぐち」いわゆる沖縄の言葉が大変難しいのは、もともと日本語の方言ではなく琉球語という別の言語だったからです。歴史的に見れば、その琉球王国が滅ぼされ、「薩摩の世」「大和の世」「アメリカの世」を経て、現在は再び日本に返還されて47都道府県の一県となっているのです。ただでさえ時代とともに言葉が変化するのは世の常。だとすれば沖縄の言葉の変遷がどれほど大きいものであったか想像がつきますね。 それでも、ぼくら「やまとんちゅう(沖縄以外の日本人)」の日常生活に、いくつかの「うちなーぐち」が溶け込んでいたりします。 「らふてぃ」「さーたーあんだぎー」「ごーやーちゃんぷるー」など食に関する言葉は特になじみがありますね。その他、聞いたことのある言葉に「めんそーれ」「海人(うみんちゅ)」「エイサー」「シーサー」「さんしん(三線)」などがあります。 気軽なあいさつに使われるのは「はいさーい」ですが、これは実は男性特有の言葉で、女性の場合は「はいたーい」と発声します。同じく、「またね」というような軽い別れの言葉に「またやーさーい」がありますが、これも男性言葉で、女性の場合は「またやーたーい」と変化します。 ただでさえ難しい「うちなーぐち」をさらに難しくしているのは、琉球語に奄美・沖縄・宮古・八重山・与那国 ・国頭の6つの方言があることです。 例えば、「ありがとう」を沖縄地方では「にふぇーでーびる」と表現しますが、宮古では「たんでぃがーたんでぃ」、八重山では「ふこーらさーん」と表現します。 ......

1905, 2022

【コラム⑱】そうだ 京都、行こう! ③

By |2022年05月19日|Categories: Uncategorized, 国分寺ブログ|Comments Off on 【コラム⑱】そうだ 京都、行こう! ③

宇治上神社を出ていよいよ平等院鳳凰堂に向かいます。 宇治川を目指して「さわらびの道」を下っていくと、宇治神社があります。宇治上神社と宇治神社、もともとは二社一体だったのが、明治時代に分離独立した府社です。宇治上神社に祀(まつ)られた三柱のうち、ここ宇治神社には菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)一体が祀られています。 帰りは宇治橋ではなく、平等院への近道となる朝霧橋を選び、宇治公園の橘島・塔の島を巡って対岸へ渡ります。 折角なので京都の河川について触れておくと、代表的なものが、渡月橋をくぐって西を流れる桂川、東山に沿って流れる鴨川、そして宇治川です。桂川は伏見の辺りで鴨川を吸収し、石清水八幡宮の西で、木津川とともに宇治川に吸収されて淀川となり大阪湾まで続きます。 さて平等院ですが、正直な感想としては、観光写真から想像していたような雄大さは感じられず、狭い敷地で肩をすぼめているような佇まいです。 それでも造形はさすがに立派で、一見の価値はあります。フォトスポットはやはり鳳凰堂が池に姿を映して天地の二方向を指し示す前庭ですね。季節柄、黄菖蒲の花が咲いていたので、それを画角に収めるように斜め右からのアングルで1枚撮影しています。   戻りは京都駅ではなく直接「東山」を目指すことにして、もう一度「宇治橋」を渡って京阪宇治駅へ回るつもりでいましたが、水分補給もせずに歩き回ったことに思い至ると途端に喉の渇きを覚えて(人間というのは不思議なものです)、折角宇治に来たのだからとお抹茶をいただくことにしました。抹茶の粉を薄く散らした羊羹(ようかん)をいただき、きめ細かな泡が中央で僅かに盛り上がったお抹茶をおいしくいただいて、次の目的地は東山。お昼ご飯も八坂神社か清水寺の辺りで食べることにして宇治を後にしたのでした。 文責:石井

1705, 2022

【コラム⑰】そうだ 京都、行こう! ②

By |2022年05月17日|Categories: Uncategorized, 国分寺ブログ|Comments Off on 【コラム⑰】そうだ 京都、行こう! ②

目的地は「京都」とだけ決めて出発したので、さてどこへ向かおうかと一瞬迷いました。が、時間制限のある旅ですから、悩む時間ももったいないと思い切って、行く機会のほとんどなかった宇治方面を散策してみようと奈良線みやこ路快速に乗りかえました。 「宇治」といえば「宇治茶」、そして源氏物語「橋姫」から「夢の浮橋」までの宇治十帖の舞台。最近では2015年に京都アニメーションが手掛けた「響け!ユーフォニアム」の舞台になった場所でもあります。 アニメの聖地巡礼に赴くファンも多いと聞きます。 宇治の観光案内所に飾られていた「響け!ユーフォニアム」の看板 宇治の駅を出て、10円玉のデザインでおなじみの「平等院鳳凰堂」は後に回し、まずは宇治橋を渡って世界文化遺産に登録されている「宇治上神社」を目指します。 うさぎのおみくじでも知られる宇治上神社本殿は日本最古の神社建築で、向かって右(左殿=第一殿)から菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)、中央(第二殿)に応神天皇、向かって左(右殿=第三殿)に仁徳天皇の三柱が檜皮葺(ひわだぶき)のひとつ屋根の下に並んで祭られています。   拝  殿             本  殿 菟道稚郎子は応神天皇の第三子でしたが父の寵愛(ちょうあい)を受けて後継ぎの皇太子となります。ところが、そのことを恨んだ長兄に軍を差し向けられ、兄弟同士の権力争いに絶望した菟道稚郎子は皇位を次兄(後の仁徳天皇)に譲って自ら命を絶ったといわれています。 宇治七名水のうち現存する最後のひとつ「桐原水(きりはらみず)」が手水舎(てみずや=神社本庁の読み方、他に「ちょうず」等の複数の読み方があります)となっています。普通「手水舎」といえば龍の口からほとばしる水が水盤に溜まっている風景を思い出しますが、ここ宇治上神社では小さな社の底に湧いて流れる自然水を上手ですくい、下手でお清めをして流すという珍しい形です。 ......

1605, 2022

【コラム⑯】そうだ 京都、行こう! ①

By |2022年05月16日|Categories: Uncategorized, 国分寺ブログ|Comments Off on 【コラム⑯】そうだ 京都、行こう! ①

平安遷都1200年の記念事業に合わせる形で1993年に始まったJR東海の「そうだ 京都、行こう」キャンペーン。開催当初、「KYOTO・CLUB」の会員募集があり、応募当選したぼくはおしゃれな会員証をゲットして、「KYOTO・CLUB」が解散するまでの10年間、折をみては京都に足しげく通いました。 KYOTO・CLUB会員証 その後、まとまった休みには繰り返し沖縄を訪れるようになったため、すっかり京都を訪れる機会もなくなってしまったのでした。   先日、十数年ぶりに、ふと「そうだ 京都、行こう」と思い立って、突撃日帰り京都旅行を敢行したので、その旅行記をしたためてみたいと思います。長くなるので、数回に分けて報告することになりそうです。   強行軍ではありますが、早朝の新幹線で京都入りして深夜に帰宅すれば、半日は京都に滞在できる計算になります。 思い切って早起きして東京駅を目指すと7:30発博多行の「のぞみ」に間に合って、いざ出発。不足した睡眠時間のつじつま合わせに新幹線で仮眠をとろうと考えていたものの、久しぶりの遠出でテンションが上がっているうえに、寝過ごして大阪、神戸、下手をすれば博多まで乗り越してしまうという不安もあって、とうとう睡魔に襲われることなく、予定通り9:44に京都入りを果たしました。 十数年ぶりに訪れた京都の駅がすっかり様変わりしていることに、まず驚かされます。 ......

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