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【コラム①】読書の秋
「読書の秋」ということで、今回はお勧めの書籍をいくつか紹介しようと思います。 既に読んだ作品も含まれているかと思いますが、まだのものがあれば、是非「秋」の夜長のお供にどうぞ。 ◇『旅をする木』『イニュニック〔生命〕』『ノーザンライツ』他 【星野道夫】 折々紹介しているので既に読んだ諸君もいるかと思いますが、星野道夫さんの写真と文章は、何といってもその視線が優しく(弱さの裏返しの優しさではなく、人生や生命というものを真摯に厳しく見つめ続ける人の到達した<優しさ>という或る極点を意味する)、生きるということに激しく感動しながらも、決して肩に力を入れず、それをサラリと肯定してみせるそのスタンスがたまらなくステキです。 ◇『精霊流し』『解夏』『眉山』 【さだまさし】 ご存じの通り「文筆業」が本職ではなく、「作曲家」であり「作詞家」でもある、いわゆる「シンガーソングライター」のさだまさしさん。表現手段こそ違っても、その表現者としてのスタンスはどんな場面でも一貫しています。音楽を表現手段としながら、時に吟遊詩人と評されることもあるけれど、詩人というよりはむしろ短編小説家というイメージの方がぼくには強いのです。たとえばさだまさしさんが、歌の中に青春の、あるいは人生のひとコマを切り取って見せると、そこから時間と空間が広がり始め、やがてそれぞれの歌の背景にある「季節」や「人生」や「世界」がくっきりと描き出されていきます。その見事な手腕は、これらの小説にも遺憾なく発揮されています。 ◇『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』 【ロバート・フルガム】 ......
【暦の話⑭】神無月と神在月
月の異名 1月 睦月(むつき) 7月 文月(ふづき) 2月 如月(きさらぎ) 8月 葉月(はづき) 3月 ......
【暦の話⑬】片月見・片見月
観月の楽しみは、旧暦8月15日の十五夜(中秋の名月)と旧暦9月13日の十三夜の2回あります。10月10日の十夜を含めて3回とも言われていますが、今回の表題である「片月見(かたつきみ)・片見月(かたみづき)」は、8月15日と9月13日の2日のうち、どちらか一方だけの観月を指します。 細かいルールでは、8月15日に中秋の名月を眺めたのと同じ場所で9月13日に再び月を眺めなければならないとされていて、それを違えると「片月見」もしくは「片見月」といって縁起が悪いと考えられていたようです。 (ちなみに今年の十三夜は10月18日の月曜日です。) 十三夜は、満月の二日前の月ですので、月の左側の縁がわずかに陰っている未完成の月です。しかし、思い返せば日本人は、この未完成で不完全なものをこそ愛でる独特の世界観を持っているようです。 「花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。」(徒然草 兼好) 「徒然草」の原文では、このあと「今にも咲きそうな桜の梢や、すっかり花が散って、しおれた桜の花びらが点々とある庭などにこそ見る価値が多い」という内容が続きます。 書画の世界でも、日本人はシンメトリーの完全な構図より、左右非対称な構図に、また描かれたものだけでなく描かれない余白に美を見出します(余白の美)。表現されるものと表現されないものの絶妙なバランス。そうして想像力の働く余地を残す奥床しさをこそ価値あるものと捉えてきたのです。 余談 ......
【イベント情報】10月「英検・漢検」「新中1準備コース」
暑さもずいぶんと落ち着いて、日が沈むのも次第に早くなってきましたね。 読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋、行楽の秋…夏には出来なかった様々なことにチャレンジしたくなる季節になります。 10月のファインズは挑戦する小学生・中学生を応援します!! イベントのお申し込みはファインズHPの問い合わせページよりお待ちしております。 https://fines-group.com/contact/ 【10月イベント情報】 ●2日(土) 中学生学力判定テスト ......
【校長コラム】大学入試指定校推薦の状況
9月は大学入試の指定校推薦の季節です。 例年、9月上旬には内申点により指定校推薦が決まります。 今年はフィオネスから3人が指定校推薦に挑みましたが、3人とも決まりました。 一安心ですが、本当の受験はここからです。 一般受験にチャレンジする高校3年生の皆さんは今日も必死に励んでいます。 ファインズ国分寺スクール校長 齋藤純
【暦の話⑫】暑さ寒さも彼岸まで
「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用表現があります。 残暑の火照りも秋の彼岸を過ぎれば、ようやく冷めて過ごしやすくなる。冬の寒さも春の彼岸を過ぎるころには和らいで過ごしやすくなる。そこから転じて「辛さや苦しさも、いつまでも続くものではなく、時が来れば癒されていく」というような意味でつかわれることもある言葉です。 秋のお彼岸:秋分の日(9/23)を挟んで前後7日間(9/20~9/26) 春のお彼岸:春分の日(3/21)を挟んで前後7日間(3/18~3/24) 気象データをチェックすると、この「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用表現はある程度の信憑性を持った言葉であるといえるようです。 「彼岸(ひがん)」に対して「此岸(しがん)」という言葉があります。字面だけを追えば、「彼岸」が「あちらの岸」、「此岸」が「こちらの岸」という意味になり、この二つの世界の間には「川」が流れていることになります。「あの世(死の世界)」と「この世(生の世界)」の間に「三途の川」が流れているイメージと重なりますが、本来「彼岸」とは西方にある極楽浄土(西方浄土)を意味し、境界をなす川が悩みや煩悩を表していることから、それを超えて悟りの境地に入るというイメージが正しいようです。 西方浄土が開かれるのは年に2回。太陽が真西に沈む春分の日と秋分の日ですので、この期間を「お彼岸」と位置付けたわけです。 ......





