代表コラム

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12 03, 2021

第27回~第30回「願いの中に 自分が生かされている」

By |2021-03-31T11:49:32+09:002021年03月12日|Uncategorized, 代表コラム|0 Comments

私はある月刊誌を年間購読しています。その中にポケットブックが入っているのを見つけ手にとって見ました。 そこに東井義雄さんという生涯を教育にささげた人の話が載っていました。 その中の心温まる話です。原文のまま掲載します。 『私は主人が早くに亡くなりました。 女の子一人の母子家庭だったんですけど、主人が亡くなってから、くず屋の仕事を続けて、女の子を養いました。』 幸い、小学校のころは、いい子だ、やさしい子だと、皆さんから誉めていただいていたんですが、中学校になってから、ぐれ始め、とうとう中学二年の時には警察のお世話になるようなことになってしまいました。 あのいい子だいい子だといわれた子が、なぜこんなことになったんだろうか、どう考えても分かりません。 それが偶然わかったことですが、『いくら勉強できるからといって、くず屋の娘やないか』といわれたことが大きなショックになって、『お母さんがあんな仕事やっているから、いくら勉強やったって、みんなからバカにされる』と考え、それからぐれはじめたということがわかりました。 しかし、このくず屋の仕事をやめてしまっては、もう今日からの暮らしに困ってしまいます。 かといって、ただ一人の女の子が、こんなことでは、亡くなった主人に申し訳ございません。 ......

12 03, 2021

第25回~第26回「発想の転換」

By |2021-03-31T11:49:32+09:002021年03月12日|Uncategorized, 代表コラム|0 Comments

(第25回) あるアメリカの工作機械メーカーが、家庭用ドリルとして4分の1インチのドリルを作りました。 ところが、たいしたマーケッティング調査もせずに作られたこのドリルは家庭用のものとしてはめずらしく爆発的なヒット商品となったのです。 そこで、なぜこのドリルが売れたのかが検討され、役員会でも話題になりました。このとき、この会社のCEOはマーケッティング担当者の報告を聞いて、こう答えたといいます。 「昨年度、4分の1インチのドリルが10万個売れた。これは、人が4分の1インチのドリルを欲したからではなくて、4分の1インチの穴を欲したからである。」 このCEOの言葉がヒントになったのでしょう、マーケット担当者は各家庭でどのような大きさの穴をあける需要があるかを調査しました。 その結果、出来上がった商品は、「本体は1つ、多様な替刃をもつドリル」でした。インチごとのドリルを売るのではなく、ドリルの刃を替えることにより、各家庭での幅広い需要に応えることができるドリルを作ったのです。 この商品は市場を席巻しました。(100万台以上売れたといいます。) 今でこそ、日用大工の商品としては当たり前のようにDIYスーパーの商品棚に並んでいるドリルですが、その背後には一人のCEOの発想の転換があったのです。 この話は、顧客は製品を買うのではない。製品がもたらすベネフィット(便益、利便性)に対する期待を買うのだというレビットの主張を端的に表していると思います。 ......

12 03, 2021

第20回~第24回「どうしたら「やる気」がでるのか?」

By |2021-03-31T11:49:33+09:002021年03月12日|Uncategorized, 代表コラム|0 Comments

~モチベーションとは何か~ 古今東西、あらゆる教師・保護者が腐心するのは「どうしたら生徒(子供)がやる気を出して、学習してくれるのか」という点でしょう。 これは一人でも部下(子供)を持つ立場にあるものが、与えられた仕事(役割)から目をそらさずに目標(希望)を達成しようとすれば、必ず突き当たる大きな壁ではないでしょうか。 今回はフレデリック・ハーズバーグの有名な論文「モチベーションとは何か」を参考に、生徒(子供)をやる気にさせるヒントがないかいっしょに考えてみたいと思います。 ハーズバーグって誰? ハーズバーグはアメリカの臨床心理学者(元ユタ大学教授)です。彼の論文(1968年)で主張された欲求に関する「二要因理論」は、 ハーバード・ビジネスでも最多の100万部以上のリプリントを記録しているほどです。 彼は人間のモチベーションを、動物的な欲求あるいは経済的な欲求(衛生要因あるいはメインテナンス要因)と、心の奥底にある向上心を満たす欲求(動機付け要因)とに分け、 「やる気」という心理的・抽象的分野を行動科学の面から分析したことにより、この分野の第一人者の評価を得ている学者です。 では、彼の論文をのぞいて見ましょう。 ......

12 03, 2021

第19回「ああ、勘違い!」

By |2021-03-31T11:49:33+09:002021年03月12日|Uncategorized, 代表コラム|0 Comments

入試も一段落しましたので、少し今回はやわらかい話に変えてみましょう。 過日都内に所用で出かけたときのことです。用も終わり遅い昼食をとろうと一軒のラーメン屋に入りました。 たまたま飛び込んだ店でしたが、どうらや人気店であるらしく、13時も回っているのに店内はほぼ満席でした。 空いている席を見つけ、周りの人の注文をみながら、この店の人気メニューをさぐり、注文をしました。 私のテーブルの隣に若いアベック【どうやらこの言葉はすでに死語のようで若い職員からは、「代表!いまごろアベックなんていう人いませんよ!」と言われてしまいました。)-今風にいえば、「カップル」-】が仲よさそうに座っていました。 ギャル風の女の子:「すいませーん。すみれがきてないんですけどー。」 カウンターの店員:無視。聞こえていないかのよう・・・ ギャル風の女の子:「すいませーん。聞こえましたぁー」 カウンターの店員:「はぁ、なんでしょうか」 ギャル風の女の子:「すみれがまだなので、もらえますか」 ......

12 03, 2021

第17回~第18回「燃え尽き症候群にならないために」

By |2021-03-31T11:49:33+09:002021年03月12日|Uncategorized, 代表コラム|0 Comments

~意味のない結果などはない~ 中学入試も終了し、高校入試もあとは県立・都立の入試を残すのみとなりました。 早いもので、ファインズでも6回目の卒塾生を送り出すことになりますが、毎年この時期は悲喜こもごもの風景があちこちで繰り広げられます。 大手の塾とは違い、ファインズでは少人数制による細やかな指導により、今年も二人に一人が難関・最難関中学に合格することができました。 ファインズのスタッフは、全員を第一志望校に合格させるため全力で指導していますが、残念ながら「夢」をかなえられないご家庭もあります。まず受かるだろうという生徒が落ち、試しに受けるだけ受けてみようかという生徒が、偏差値で15以上の学校に合格したりと、「天」はなんと気まぐれなのだろうかと毎年思います。 30年近くも「受験」と付き合ってくると、いろいろな場面に遭遇します。 【お子さんを塾に毎回車で送迎し、お弁当を作り塾に届け続けること3年。いつの間にか母子一体となって模試の結果に一喜一憂して迎えた入試。結果は第一志望校に不合格。母親はこの結果を受け入れられずに、虚脱状態に陥り、夫の非協力的な態度が不合格の一因だと責め、家庭内別居の状態に・・・】 【代々続く開業医を継がせるため、嫁として、どうしても医学部進学ができる進学校か医学部のある大学付属校に入れなければいけないとのプレッシャーから、無理な併願パターンを組み全滅。そのため母親はうつ病に・・・】etc. このような例は高校入試ではあまり見かけません。しかし、中学入試では、これに近い状況は珍しいことではありません。 では、なぜ中学入試に多く見られるのでしょうか? ......

12 03, 2021

第11回~第16回「受験は「子離れ」「親離れ」の好機」

By |2021-03-31T11:49:34+09:002021年03月12日|Uncategorized, 代表コラム|0 Comments

~サル化する子供たち~ あけましておめでとうございます。今年もファインズ・グループをよろしくお願いします。 一昨年の「リーマンショック」をきっかけにしたいわゆる金融不況は、今年になっても収まる気配もなく、かえって「デフレ不況」が今後も続くという暗い予想で2010年の幕があけました。 しかし、このような時期だからこそ夢を失わず「目線」を高く持って頑張っていくことが大事ではないでしょうか。 さて、1年単位で子供たちを教えていると見過ごすことも、10年、20年単位で子供たちをみると「ある変化」に気がつくことがあります。 そこで、今回はここ数年気になっている「ある変化」を取り上げてみます。 「ゆとり教育」の影響か、大学生でも四則計算のうち、掛け算・割り算を先に処理するということさえ知らないというショッキングな記事が出ていました(読売新聞1月5日付朝刊)。 今やそういう記事が当たり前のようになったという点で、日本の教育事情は危機的な状況にあると言わざるをえません。 こうした学力上の問題は別の機会に取り上げることにして、今回は精神的自立の問題について書いてみたいと思います。 「親離れ」の時期が一昔前と比べて大変遅くなっています。「引きこもり」「オタク化」「社会性の欠如」等々の子供たちの問題行動の根底には、こうした「親離れ」の問題が実は潜んでいるのではないかとう気がしています。 ......

12 03, 2021

第10回「時を告げるのではなく、時計を作る人財になれ!」

By |2021-03-31T11:49:34+09:002021年03月12日|Uncategorized, 代表コラム|0 Comments

時を告げるのではなく、時計をつくる 昼や夜のどんなときにも、太陽や星を見て、正確な日時を言える珍しい人に会ったとしよう。 ・・この人物は、時を告げる驚くべき才能の持ち主であり、その才能で尊敬を集めるだろう。 しかし、その人が、時を告げる代わりに、自分がこの世を去った後も、永遠に時を告げる時計を作ったとすれば、 もっと驚くべき事ではないだろうか。すばらしいアイデアを持っていたり、 すばらしいビジョンをもったカリスマ的指導者であるのは、「時を告げること」であり、 ひとりの指導者の時代をはるかに超えて、いくつもの商品のライフサイクルを通じて繁栄しつづける会社を築くのは、 「時計をつくる」ことである。 (ビジョナリー・カンパニーより) この文章を皆さんはどのように理解するでしょうか? ......

12 03, 2021

第9回「コッテージ・チーズを洗おう!」

By |2021-03-31T11:49:35+09:002021年03月12日|Uncategorized, 代表コラム|0 Comments

皆さんはデーブ・スコットという人をご存知でしょうか。(誰ですか。デーブ・スペクターを想像したのは?) トライアスロンの世界では有名な選手で、ハワイの鉄人レースでは6回も優勝したスター選手です。 彼は毎日の練習で、平均して自転車で120キロ、水泳で2万メートル、マラソンで27キロを何と一日も欠かさずこなしているといいます。 (ちょっと想像するだけでも疲れてしまいそうです)これだけ毎日練習するのですから少々 食べても太るはずはないと思われます。にもかかわらず、彼は脂肪分が少なく、炭水化物が多い食事を取ればさらに自身の能力が高まると確信しているのです。 そこで、毎日の練習で少なくとも5千カロリーを消費しているにもかかわらず、何とコッテージ・チーズを洗って、脂肪分を少しでも取り除いた後に食べるようにしているというのです。 鉄人レースに勝つにはコッテージ・チーズを洗わなければならないことを示す科学的根拠があるわけでは勿論ありません。 しかし、この逸話の核心はそこではないのです。 チーズを洗うのは些細なことですが、この取るに足りない方法により自分の力がさらに少し強まると彼自身が確信していることにこそ核心はあるのです。 この些細な方法を他の多数の方法につけ加えることによって、強烈なほど規律のある、しかも一貫した計画を作り上げているのです。 ......

12 03, 2021

第8回「心に太陽を持て」

By |2021-03-31T11:49:35+09:002021年03月12日|Uncategorized, 代表コラム|0 Comments

~つらいからこそ心が養える~ 心に太陽を持て あらしがふこうとふぶきがこようと 天には黒くも地には争いが絶えなかろうと いつも心に太陽を持て 唇に歌を持て 軽く、ほがらかに 自分のつとめ自分のくらしによしや苦労が絶えなかろうと いつも、唇に歌を持て 苦しんでいる人なやんでいる人にはこう、はげましてやろう ......

12 03, 2021

第6回~第7回「ある教師の軌跡」

By |2021-03-31T11:49:36+09:002021年03月12日|Uncategorized, 代表コラム|0 Comments

~最前列の席~ 彼は友人のたっての依頼で塾の教師になることになった。 7月のある日、初めて訪れたその塾は 自宅を改造した8畳ほどの広さ。 8人も入れば一パイとなるような小さな塾であった。 「土日だけ。いい時間給になるし、これなら国家試験の勉強もできるかな」 軽い気持ちで引き受けた。 初めての授業は中3の英語の時間だった。 生まれて初めて「先生」と呼ばれる。ちょっと緊張して黒板の前に立った。 一番前で、ちょっとはにかんだような笑みを浮かべ、こちらを見ている生徒がいた。 ......

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