第47回~第48回「主語+述語、そして数字で語ろう」
今回は「主語+述語+数字で語れる人になろう」ということを書いてみようと思います。 企業・団体が「人、物、金」という単純な存在の大きさ・数で勝敗が決していた時代から、「人財、情報、組織」という付加価値で企業の優勝劣敗が決するようになってきたことは、皆さんもご存じのとおりです。堺屋太一氏は、「知価革命」という書物の中で、「付加価値」を「知価」という言葉を使って、少種大量生産の工場制工業化社会から多品種少量生産、多様化・情報社会への移行を予測しています。25年も前に出された本ですが、現実にそのようになってきていますから、氏の予見は当たっているといえます。 ところで、「付加価値」が勝敗を決めるといわれても「では、どうしたら付加価値を付けることができるのか」というと答えはそう簡単ではありませんね。 「人」という生物体が、「人財」という社会・企業に貢献できる価値を具現化した存在になるためには、「問題分析能力」と「問題解決能力」を身に付ける必要があります。 では、どうしたらこれを身に付けることができるのでしょうか。 その前に、ある会社の会議の様子を再現してみましょう。 部 長:「今度新規オープンした○○店の客の集まりはどう?」 A課長:「けっこういるみたいです」 部 長:「具体的にどのくらいいるの?」 A課長:「よくはわかりません」 ......