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【アーカイブ⑯】ナイトハイク in Summer seminar
その日は夕食の後、インストラクターに案内されて宿舎を出発し、夜の森を抜けて近隣の牧草地までおよそ一時間程度のハイキングをする予定でした。が、朝からあいにくの雨模様で、ナイトハイクはその開催すら危ぶまれたのでした。 暇を見つけては空模様を確かめるスタッフをあざ笑うかのように、2階のテラスからは宿舎周辺のクローバーの群落と、その向こうに広がる森を蔽(おお)い隠すほどに深い霧のような雨が見えるばかりでした。 ところが、半ば諦めかけた夕食後、一体誰の粋な計らいか一転して雨は止む気配を見せ始め、ついに希望者のみという条件付きながらナイトハイクは決行の運びとなったのです。 まずは教室で30分程スライドを使った事前学習会です。そこでKeep自然学校を中心とする清里の四季折々の自然に関するレクチャーがあって、狐や鹿、天然記念物であるヤマネの生態などが紹介されていきます。清里に住んでかれこれ四年になるというインストラクターは、時間さえあれば野山を巡って動植物の営みを観察するアウトドアの申し子のような女性です。例えば雪の上に動物の足跡を見つけた時などは感動のあまり身動きさえとれなくなるほどだと、自らの清里という自然に寄せる思いのたけを語ってくれました。その彼女が宝物だといって見せてくれたのは春先に森の中で拾った二本の立派な牡鹿の角。牡鹿の角は春先に生え変わるのだそうです。 さて、大切なレクチャーを終えたぼくらは、いよいよ玄関前に集合し、ナイトハイクに出発です。宿舎を出発した一行は、まずクローバーの草原に踏み込み、夜間はすっかり葉を閉じて眠るというクローバーの生態を紹介されました。懐中電灯をつけて生徒たちの足元を照らすと、初めて見る、葉を閉じたクローバーの見慣れぬ姿に小さな歓声が上がります。しゃがみこんで手を触れてみる生徒もいて、単純なようですが、それですっかりナイトハイクの世界に入り込んでしまったのです。見事な掴(つか)みだと感心していると、おもむろに彼女が話し始めます。 「みなさん、ひとつ聞いて欲しいことがあります。これから私たちが入っていく世界は、本来人間の住む世界ではありません。野生の動植物が暮らす世界なのです。今晩私たちは、そこへほんのちょっとお邪魔させてもらうのだということを忘れないで欲しいのです」 なんだかしっかり授業のようになっていることに笑みがもれます。 それから懐中電灯を消して、足元も危うい真っ暗な細道を、彼女の後をついて一列になって進みます。そうして森を抜けたところが牧草地になっているらしく、少しずつ闇に慣れてきた目にがらんと開けた空間が感じられます。その辺りは夜間ともなれば野生の鹿や狐や兎などが出没するポイントであるらしく、懐中電灯の明かりをぐるりと回すと運がよければ闇の中に動物たちの眼が光って見えるという話でしたが、この晩は雨上がりの深い霧が立ち込めていて、残念ながら出会うことはかないませんでした。 興味深かったのは、動物たちの光る眼の色の話です。「赤いきつねと緑のたぬき」といえばカップ麺のタイトルですが、実際にキツネの目は赤く光り、タヌキの目は緑色に光るのだそうです。気になって「鹿の目は?」と尋ねると「白く光ります」とのこと。また、光る目の高さ(体高)によってもどの程度の大きさの動物であるかは判断できるということでした。 少しばかり落胆する生徒たちを励ますように、彼女は森陰の木に絡みつく蔓性の植物を山葡萄だと紹介してくれました。今は実こそ成っていないものの、葉っぱを噛むと山葡萄の味がするのだといって幾枚かの葉を採って生徒たちに配ってくれます。ぼくも早速一切れを分けてもらって噛んでみたところ、青臭い植物の味に混じって確かに葡萄の後味に似たかすかな酸味がしました。 ......
【お盆特訓レポート】8/17 最終日
お盆特訓の全日程を終了しました。 一人一人が自身の課題と向き合う。受験生としての本当の姿を追い求める。 初日開始時点では考えられないような行動と言動がどのクラスでも見られるようになり、まさに「進化の場」として会場にいる全員が作り上げた最終日でした。 最後の授業、最後のテスト、そして最後の自立学習と続き、いよいよ表彰式。 全ての生徒が自分を超えていく経験をしましたが、テストの結果として表彰を受けられるのは数名だけです。入試でも同様に、1点の差で合否が決まることもあります。 今回、見事表彰された生徒は、引き続き少しでも高い順位となるよう努力を続けてください。 惜しくも表彰に届かなかった生徒は、表彰を受けた生徒たちを超える努力をして、ぜひ入試ではライバルより上にいられるようにしましょう。 <表彰者> 国分寺スクール生 ◯小6E1クラス ......
【お盆特訓レポート】8/16 四日目
お盆特訓は四日目の日程を終了しました。 生徒たちの眼差しが数日前とは大きく変わりました。 テストの点数に対する意識も変わりました。 休み時間の過ごし方も変わりました。 毎日少しずつ“受験生”に進化している生徒たち。 誰一人残らず、やり切ったことを実感してほしい。最後の一瞬まで気を抜かずに戦い抜こう。 お盆特訓 残り24時間。 ......
【お盆特訓レポート】8/15 三日目
お盆特訓は三日目の日程を終了しました。 これまでの二日間で感じた悔しさや、もっと出来るはずという後悔をバネに今日を迎えました。 生徒たちのリフレクションシートからは「まだ集中できていなかった」「もっと目標を意識したい」という気持ちが読み取れます。 必死に成長しようとする生徒たちの姿に、教師たちの教鞭にも力が入ります。 私たち教師は生徒の皆さんに大いに期待と願いを込めて指導にあたっています。まだまだ上を見て戦って、自分の限界に挑戦をしてもらいたいものです。 残す時間はたった二日間。 <生徒が書いたリフレクションシートより> ・自分が相似が苦手なことがよく分かった。 ......
【お盆特訓レポート】8/14 二日目
お盆特訓の二日目の日程が終了しました。 今日からはいよいよ本格的に授業がみっちり6コマ続きます。 そして、一日目の授業内容を踏まえた確認テストも実施されました。 見事、成績優秀者に名前を連ねることが出来た国分寺スクールの皆さん、おめでとうございます。 残念ながら今回は届かなかった生徒も、まだあと2回あるテストにぜひ励んでください。 <生徒が書いたリフレクションシートより> ・昨日より集中して取り組むことが出来た。 ・昨日の夜に夜遅くまで勉強しすぎて午前中は眠くなってしまった。 ・何度も練習した問題がテストに出たので、良い点が取れた。 ......
【お盆特訓レポート】8/13 一日目
本日よりお盆特訓2022が開講です。 ファインズ国分寺スクールからは小6と中3の受験生たちが国立の本校に集まり、他校舎のライバルたちに実力を見せつける最高の機会です。 今年度もコロナ禍ということもあり、柿生会場と一部オンラインで繋ぎながらの対応とはなりますが、同時刻に最強の講師陣による特別講座を受講しています。 さて、初日となる本日は開講式からはじまり、6時間の授業と2時間の自立学習を初めて経験しました。 普段とは異なる会場で、実践的な演習に初めは消極的だった生徒も、次第に慣れていきお盆特訓の感覚を掴んできた様子です。 <今日の生徒のリフレクションシートより> ・レベルの高い授業で初めはびっくりしたけど、なんとかついていけた。 ・今日は全体的に集中できていたと思う。 ......