新着情報2021-05-24T16:02:54+09:00

新着情報

2407, 2023

【アーカイブ㊶】河童忌

By |2023年07月24日|Categories: 国分寺ブログ|0 Comments

 明治天皇の崩御に遅れること四年五ヶ月、明治を代表する文豪・夏目漱石の死をきっかけとして「大正」という文化がようやく独自の輝きを持って動き始めたように、昭和二年七月二十四日未明、大正天皇の崩御に遅れること八ヶ月、大正時代を代表する作家・芥川龍之介の死を境に「昭和」という新しい時代が或る加速度をもって流れ始めたのです。  その時代を代表するような、あるいはその時代に独自の輝きを放った人物が、まるで舞台を去る役者さながらに時代に殉じていくという歴史的事実は、まるで偶然の一致と安易に済まされることを拒むかのように溢れています。  坂本竜馬しかり、高杉晋作しかり、夏目漱石に芥川龍之介、新しいところでは石原裕次郎や美空ひばり……。  七月二十四日。今日は芥川龍之介の命日「河童忌」です。  芥川龍之介が亡くなって今年で七十八(*)年が経ちます。  決して小・中学生向きではありませんが、芥川龍之介のまた別の一面を知りたいと思うのであれば、手近なテキストとして近藤富枝の手になる文学資料「田端文士村」および史実に材を得たフィクションとして読み応え充分な久世光彦著「蕭々館日録(しょうしょうかんにちろく)」とがあります。  時代を超えて世界に高く評価された作品の数々もさることながら、その人生こそがより文学的であったと評される芥川龍之介。この機会にその人生に思いを馳せるべく上記二冊を手にしてみてはどうでしょう。 文責:石井 *アーカイブとして当時のままの文章を掲載していますが、今年で没後96年となります。  

1407, 2023

【アーカイブ㊵】つまらない大人にはなりたくない

By |2023年07月14日|Categories: 国分寺ブログ|0 Comments

 小学生の頃の、幼くて愚かで、けれどもどこか輝いていた自分。  悩み多き中学生時代の、勉強に運動に友情に恋にひた向きだった自分。  時に現実と対峙した高校時代の、どこかふやけて、それでいてとがっていた自分。 それぞれの季節を歩き通した自分の、ときめきや喜びや小さな幸せ…。 悲しみや怒りや悔しさ…。  そんな心の動きを忘れない大人になりたいと心から思うのです。 それが仮にどんな自分の姿であれ、いつか微笑んで見つめられる瞬間が来ます。  成功も失敗も何もかもひっくるめて「今」という瞬間へ連続した「過去」が誰にでもあります。 世の中には、それをすっかり忘れた、もしくは粉飾し隠蔽する大人が多すぎて 時々がっかりさせられることがあります。 ......

707, 2023

【アーカイブ㊴】梅雨の主役たち②

By |2023年07月07日|Categories: 国分寺ブログ|0 Comments

【蛍】  梅雨に出会うものたちの中でも【蛍】の存在はやはり特別です。  けれども、東京暮らしのぼくにとって、それは意識して逢いに行くべき、日常の生活圏を遥かに超えた存在であるという哀しさがあります。  昭和村の自然体験教室で、闇に舞うわずかな蛍火を今年の生徒たちと、それでも大変印象深く鑑賞した翌週の日曜日に、毎年訪ねている長野県辰野町の蛍の里を一人訪ねました。年に一度の訪問でありながら、かれこれ十数年にわたって通い詰めたぼくには、本来なら見知らぬはずのこの町に大切な知人が存在します。今年は仲間たちの都合がつかず、まるで原点に戻ったような一人旅であったため、天竜川の堤防での酒宴とはなりませんでしたが、馴染みの瀬戸物屋には手土産を持って挨拶にうかがいました。元気そうに応対に出たご主人としばし歓談し、来年はまたみんなで寄らせてもらう約束をした後、蛍の里<松尾峡>へと足を延ばしました。  若干ピークを過ぎていたこともあって、公式発表では当日の蛍の目撃数が2550匹ということでした。多い夜には20000匹を数えるほどの蛍が飛び交うことを考えると、わずかに8分の1の数ではありますが、どういう塩梅(あんばい)か、今年の蛍は「はっ」と息を呑むほどの美しさでありました。  世界には約2000種類、日本には約40種類の蛍が生息していますが、発光する蛍はそれほど多くはなく、またゲンジボタルやヘイケボタルのように幼虫の時期を水中で過ごす種類は特に珍しいのだそうです。  蛍の代表といえば、何といっても日本の固有種であるゲンジボタルですが、実はこのゲンジボタルには「西日本型」と「東日本型」があって、2秒間に一度明滅するのが西日本型、一方東日本型の明滅は4秒間に一度となっているそうです。蛍の明滅は呼吸のタイミングと関係があると聞いたことがありますので、西日本型はややせっかちに呼吸しているということでしょうか。いずれにしても、緩やかにシンクロしながらフェイドイン・フェイドアウトするゲンジボタルは、日本の山野の風情によく似合っています。  最後に、蛍を題材とした多くの詩歌の中から、そのいくつかを紹介して本日の<ひとりごと>をまとめることにします。   ◇ 音もせで思ひに燃ゆる蛍こそ 鳴く虫よりもあはれなりけれ (後拾遺集 源重之) ......

607, 2023

【アーカイブ㊳】梅雨の主役たち①

By |2023年07月06日|Categories: 国分寺ブログ|0 Comments

【紫陽花】  紫陽花の「Hydrangea」という学名は「水の器」という何とも美しい意味なのだそうです。花の色が土壌のpH濃度等によって様々に変化するので和名「七変化」とも呼ばれます。よく見かける球状のものは改良品種の西洋アジサイで、花のすべてが額の変化した装飾花となっています。シーボルトによって世界に紹介された「アジサイ」の原種は日本のガクアジサイ(房の辺縁だけに装飾花がついてリング状に見えるもの)で、その色は「青」だったと言われています。  東京周辺の紫陽花の名所は、日野の高幡不動、文京区の白山神社、東京サマーランド「花の里」、鎌倉の明月院・東慶寺・長谷寺などなど…。  明るい空から大粒の雨の雫が時折パラパラと落ちてくるような、そんな天気の日が昔から好きでした。雫の一粒一粒が光を宿して、まるで水晶のかけらのようにきらめきます。急ぎ足で駅前のロータリーを横切っていく人の波に雨の雫が降りかかると、まるで紫陽花のように色とりどりの傘の華がパッと一斉に咲きます。それに雨の中でこそ、ぼくの好きな紫陽花の花も生き生きと美しいのだ、などと考えれば梅雨もなかなか捨てたものではありません。  まして、一晩続いた雨が名残なくあがった日の朝の風景は、例える言葉も浮かばないくらい美しかったりします。水溜りに映った青い空を悠々と流れていく雲。風が吹けばさざ波がたって、目の裏の痛くなるような光たちの乱反射。塵ひとつない透明な芳(かぐわ)しき大気。まだしっとりと露を含んだ紫陽花の花は一服の清涼剤のようでもあります。そんな風景に身をさらせば、胸のうちに生きる「元気」のようなものが静かに湧き出してもきます。  6月9日に例年より一日遅く梅雨入りした関東甲信越地方。さてさて梅雨明けはいつのことでしょう? 文責:石井

307, 2023

【アーカイブ㊲】ウィンド・オーケストラ

By |2023年07月03日|Categories: 国分寺ブログ|0 Comments

なぜか国分寺スクールには吹奏楽部の生徒が多い。 もうずいぶんと前のことになるが、一体何の話の続きだったのか彼女たちとの会話の中で、ぼくが「ブラスバンド」という表現を使ったところ、女生徒の一人に「ブラスバンドじゃありません。ウィンドオーケストラですぅ」とほんの少し怒った表情で言われた。それで何だかひどくしくじった気がして調べてみたのだが、吹奏楽を「ブラスバンド」と呼び習わすのは、これまである程度一般的であったようで、そのことに少しばかりほっとすると共に、これからは「ウィンドオーケストラ」と呼ぶように心掛けようと思ったぼくだ。 ブラスバンドというのは金管楽器と打楽器の編成からなるもので、木管楽器・金管楽器・打楽器の編成による音楽を、それとは区別して「ウィンドバンド」「ウィンドアンサンブル」または「ウィンドオーケストラ」と呼ぶのが正式であるらしい。 夏期講習のはざまとなる27日。 アミュー立川の大ホールで「北多摩中学校吹奏楽祭」が開催された。 ファインズ国分寺スクールに9人も通う国分寺第二中学校の吹奏楽部のメンバーに呼ばれて、ぼくは、春先の「第一回国分寺市立中学校吹奏楽部合同バンド定期演奏会」に引き続き宮尾先生と二人で彼女たちの演奏を聴きに立川へと足を運んだ。 夏の東京都中学校吹奏楽コンクールに向けて最後の仕上げに入ったはずの各中学校の演奏は、けれどもまだまだ完成途上で、どこか物足りない印象だった(去年コンクールで金賞をとり、「東日本大会」までコマを進めた国分寺第四中学校の演奏はさすがに良かったと聞いたので、これはあくまでもぼくが聴いた範囲での感想である)。 今年のコンクール自由曲であるA.リードの「小曲集より」を演奏した、肝心の国分寺第二中学校はどうであったかというと、多少のひいき目も入ったせいか、ぼくの聴いた7校の中ではもっとも仕上がりが良い印象だったが、戻ってきた生徒たち、特に3年生の表情が曇りがちであったことから推して、この日の演奏に関しては、どこか納得のいかない思いを抱いているようでもあった。 応援に行った昨夏のコンクールは銀賞であったから、それでも今年はもう少しやれそうだと判断して、会場で会ったお母さん方に「今年のコンクールは良さそうですね」と声を掛けると、深くうなづく一方で「でも金賞をとると、あとが大変で……」と複雑な表情が返ってきた。つまりは、折角のコンクールに彼女たちの大きな目標である金賞をとらせてやりたい、とって欲しいという気持ちはあるものの、そうして東日本大会・全国大会への出場が決まれば、夏期講習にしわ寄せのきている今現在の状況が、8月の上旬で終わらずに秋口まで延長されることになるという悩みゆえの表情だ。 確かに、コンクールでの活躍と夏期講習への集中とは両立不能の事態である。ぼく自身も、自らの立場を顧みては大いなる矛盾を抱えつつ、かといって応援しないという立場はそもそも選択肢に存在しない以上、彼女たちに許された学習時間の中で最大限の効果をあげるべく協力を惜しまない決意と、この夏の彼女たちの目標に対しても決して裏切らずに最後までエールをおくり続ける覚悟とを決めた。 ......

207, 2023

国立スクール 7月・8月の予定

By |2023年07月02日|Categories: 国立ニュース|Tags: , , |0 Comments

ファインズ国立スクールの7月~8月の予定です。       夏期講習生 受付中! 7/2(日) 小6首都圏模試7/9(日) 小6合不合、中3V・W7/15(土) 小受験コース(FY) 月例テスト、中1~中3学判7/21(金) 通常授業終了7/22(土) 休講7/23(日)~26(水) 夏期講習7/27(木) 休校7/28(金)~31(月) 夏期講習8/1(火) 休校8/2(水)~5(土) 夏期講習8/6(日) 休校8/7(月)~10(木) 夏期講習8/11(金)~15(火) 休校8/16(水)~19(土) 夏期講習8/20(日) 休校8/21(月)~24(木) 夏期講習8/25(金)~27(日) 休校8/27(日) 中3V・W8/28(月) 通常授業開始8/30(水) 英検締切9/2(土) 中1~中3学判※夏期講習中は集団・個別とも通常授業はありません。※7/22~9/2はそろばん塾ピコの授業はありません。※第2回英検・漢検の詳細は下記の通りです。英検 10/7(土)  締切 8/30(水)漢検 10/28(土)  締切 9/25(月)

1706, 2023

【アーカイブ㊱】贈る言葉

By |2023年06月17日|Categories: 国分寺ブログ|0 Comments

 届く葉書や手紙の数々をワクワクしながら読んでは、その時の嬉しさと共に大切にしまいこんでおく。ぼくの悪い癖は、大事にしまいこんだものほど、すっかり忘れて長い間眠らせてしまうことだ。  久しぶりに取り出した書簡(しょかん)入れから何年も昔の手紙の束が出てくる。処分するつもりで引っ張り出したにも関わらず、またしてもぼくは、その一枚一枚にゆっくりと目を通してしまう。すると、もう決して輝いたりしない、決まり文句と挨拶だけの手紙の束の中から、今日こうして再びぼくに読まれる瞬間を待って暗い箱の片隅で静かに息づいていた手紙が見つかる。当時、確かにぼくのために、ぼくに向けて用意されたそれらの言葉たちは、少しも色あせずそこにあって、ぼくをどうしようもなく嬉しくさせる。    ところで、ぼくの贈ったたくさんの言葉たちは、どこでどうしていることだろう。誰かの心を今も嬉しくさせることがあるのだろうか。忙しさを言い訳に、随分と筆不精になってしまったぼくも、旅に出る機会に恵まれれば、気に入った絵葉書を買い込んで、思いつく友人に片っ端から旅の便りを送りつけたりする。できれば大切な人の心に届いて、いつまでも色あせずにその意味を伝え続けてくれるような、そんな言葉を贈ることが出来たらいいと、ずいぶん欲張りなことを考えながら、性懲(しょうこ)りもなく筆を執(と)るのだ。   ※現代ではスマホやパソコンを使ったメールのやり取りが圧倒的で、特別な場合を除いて、日常的に手紙やはがきを書く機会はほとんどありません。スマホやパソコンの画面に表示される無機質な文面より、癖のある、もしくは味のある手書きの手紙やはがきの有難味は格別ですね。 文責:石井

806, 2023

梅雨入りしました。

By |2023年06月08日|Categories: 柿生ブログ|0 Comments

梅雨入りが発表されました。 この時期、中3生は前期中間テスト、修学旅行、英検、漢検、と忙しい日々が続きます。 そして、あと一月余りで夏期講習が始まります。部活と学習の両立も難しい時期ですが、 ここで頑張るかどうかで、受験の様子も大きく変わります。しっかり頑張りましょう。 小6の受験生も、修学旅行、学校説明会への参加など忙しい時期ですが、しっかり勉強して、 実力を蓄えましょう。

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