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第85回「IB教育ってなに?第2回」
~バカロレアってよく分からない!~ 日本のディプロマ・プログラム(DP)認定校は、34校ありますが、その多くはインターナショナルスクールです。 この内、学校教育法第1条により「学校」として認められ、高校卒業資格が与えられる学校は、全国に12校、首都圏では、玉川学園中学部高校部、東京学芸大付属国際中等教育校、都立国際高校の3校となっています。 今後はこの1条校も増えていくと思われます。 DP認定校である都立国際高校は、今春(平成27年度)入試において、新たに「国際バカロレア」コース(定員25名)を設置しました。 注目された入試でしたが外国人枠5名は残念ながら4名の合格に留まり、定員を充足できませんでした。しかし、日本人枠、外国人枠ともに応募倍率は4.4倍の高倍率となり、激戦となりました。 4技能中心の入試でありながら、高倍率となったのは教育業界に大きな刺激を与えました。 現在DPの授業は、日本では英語を中心に行っていますが、文科省は今後一部の授業を日本語でも行えるようバカロレア機構に働きかける方針です。それが認められるまでには、まだ数年を要するでしょうが、それが認められればDPは一挙に広がっていくでしょう。 前述したように、文科省は30年までに1条校を200校にすることを目標に掲げていますが、現在のところ「困難」だというのが一般的な見方です。 ただ、日本語によるDP履修が一部に認められれば、一挙に広がっていくでしょう。 ......
第84回「IB教育ってなに?」
~バカロレアってよく分からない!~ 文科省は、4月17日「2018(平成30)年までにIB認定校を200校まで増やす」、さらに6月22日には「国際バカロレア(IB)の履修科目を、高校卒業に必要な単位に算入できる上限を拡大する」と発表しました。 一般紙の社会面の小さな記事でしたが、2020年の大学入試改革とも関連し、これからの日本の教育に大変重要な内容を含んでいます。 大学入試改革については、前回までに述べてきましたからそちらをお読みください。 ところで、近時マスコミでIBという名前をしばしば目にするようになりましたが、「IBとは何か?」と聞かれて、はっきりと答えられる人は少ないのではないでしょうか。 そこで、これらの記事の意味に触れる前に、まずIBとはどのような教育なのかを簡潔に述べてみたいと思います。 IBとは、「国際バカロレア(International Baccalaureate)」のことで、国際バカロレア機構(本部スイス・ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラムのことを言います。 1960年代欧米では、自分の子弟を他国の高等教育機関に進学させたいという欲求が高まり、世界共通の資格制度の必要性が叫ばれました。これにより1968年設立されたのが国際バカロレア機構(IBO)でした。 初等(プライマリー、3歳~12歳)、中等(ミドル・イヤーズ、11歳~16歳)、ディプロマ(16歳~19歳)の3つのプログラムがあり、世界140以上の国・地域、4,211校(国内34校)(平成27年6月10日現在)で実施されています。 ......
第83回「英語ならファインズ第5回」
~Math in English!~ 新・教育維新を睨んだファインズの先進的な取り組みは他にもあります。 2020年に大学入試が改革されることは、これまでも述べてきたとおりです。 同時に、文科省は、英語についても大改革を示しています。 それは大学改革と同じ年の2020年(一部の特区では2018年)、小学校3年生から英語を正式教科として導入するというものです。 小学生にデジタル教科書を導入し、中学3年生で全員が英検準2級を取得することを目標とし、高校生には4技能教育を徹底し、スピーキングも入試で判定できるようにしていこうというのです。 これには、教師をどのように確保し、育成するのかという運営上の問題点もありますが、グローバル化がこれからもさらに進むであろうという点を考えると、方向性としては正しいといわざるを得ません。 われわれ教育に携わるものも、保護者も対策を考えていかなければなりません。 ......
第82回「英語ならファインズ第4回」
~「自調自学」のファインズ6期生 東大に5名合格!~ 「高大接続改革」が目指すものは何でしょうか? この問に答えるためには、従来の大学入試の問題点に触れないわけにはいきません。 現在の大学入試制度は、「効率性」に重点をおいています。その結果、「穴埋め」「短答式」 「選択式」の問題が多くなり、必然的に高校での学習も「暗記記憶型」に重点を置いて勉強することになります。 つまり、「穴埋め」「短答式」「選択式」大学入試に対応するため、高校での教育が最適化されてきたのです。 「選択肢の中に必ず答えがある」「そもそも選択肢は与えられるもの」「一問一答」「問題が解けるかどうかは知識次第」「思考力よりも記憶力・暗記力が大事」「難しい問題は後回しにした方が有利」「表現力は問われない」等々。 このような学習は、大学合格と同時に忘れても構わない知識の習得を必死になって身につけないと合格はしない、という矛盾したものだったのです。 問題傾向が、「穴埋め」「短答式」「選択式」であるということは、評価方法は「単一の評価軸」にならざるを得ません。 文科省は、評価方法も「多様なもの」に変えていく、と言っています。 ......
第81回「英語ならファインズ第3回」
~首都圏で初めて! 『英語で数学を学ぶ』授業開始!~ では、「高大接続改革」とはどのような改革なのでしょうか? まず「知識型、暗記型」偏重のセンター入試を廃止し、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」を実施し、同時に高校2年生(中教審の委員には、高1から始めるべきという意見もある)には「高等学校基礎学力テスト(仮称)」という新たに2つの「新テスト」を創設するというものです。 つまり、今の「知識偏重型」の大学入試の強く影響を受けている高校教育の一体改革も同時進行で行わないと、ほんとうの意味での「大学入試改革」にはならないと文科省は考えています。 従来の教育改革が、「部分最適」にとどまっていた事を踏まえ(文科省は、「ゆとり教育」がまちがっていたと認めてはいません)、グローバル化に対応できるようにするためには「高大接続改革」により「全体最適」を目指す必要があると考えています。 現在の入試制度は、高校・大学関係者、産業界、保護者、生徒の何れもがそのあり方に疑問をもっていました。 では、なぜ変えることができなかったのでしょうか? 現在の制度は、「短い時間で」「効率的に」「公平に」「安く」合格者を選定できるという点で便利な制度なのです。言い換えれば、大学にとっても、学生にとっても「暗記型」という点で「楽な入試」であったためなかなか変えることができませんでした。 これを変革していこうというのが今回の「高大接続改革」なのです。 つづく ......
第80回「英語ならファインズ第2回」
~首都圏で初めて! 『英語で数学を学ぶ』授業開始!~ 今年1月、文科省は「高大接続改革」を柱とする大幅な大学入試改革を発表しました。 従来、日本の教育行政は、ほぼ十年に一度「指導要領の改定」という形で変化をしてきました。 しかし、今回の改革は単なる「入試制度の変更」というのにとどまらず、日本という国の教育制度そのものの転換を意味するほどのインパクトをもっています。 最近やっとマスコミにも取り上げられるようになってきましたので、東京オリンピックの年に、センター入試がなくなるという認識は広まりつつあります。 しかし、その中身となると知られていないのが実態です。 そこで、まずは文科省(中教審)の考え方を知ることから始めてみましょう。 以下、文科省の考え方を代弁してみます。 日本が「失われた10年」の中でもがいている間、世界ではグローバル化が極端に進みました。産業構造・社会構造は急激に変化し、社会で求められる能力も異なってきました。 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」として日本がもてはやされていた「工業化社会」においては、少品種・大量生産で安価なものをいかに効率よく作るかが重要でした。 ......
第79回「英語ならファインズ」
~第1回イングリッシュ・サマーキャンプ開催!~ 今英語教育が注目されています。 ご存知のように一昨年から「ゆとり教育」が見直され、新指導要領の導入により教科書が「厚く」「難しく」なりました。 今回の教育改革は単に教科書の「厚み」や「難度」だけではなく、多くの改革が計画されています。 教育改革の柱は、「英語教育」「理数系教育」「ICT教育」の3つの分野です(教育再生会議の提言から)。 中でも一番の注目は「英語教育の見直しと重点化」でしょう。例えば、2020年から小学校3年生から英語が正式な教科として導入されます。また、小5からは現在は週1回が週3回の授業実施となります。小学教諭の負担は大変なものと思われます。 集客に苦戦していた街の英会話教室では、東京オリンピック開催決定とこの英語導入のおかげかどうか、受講者が一挙に増えたというニュースが話題になったほどです。 さらに、2015年から4技能型新英語力テスト実施、2018年から4技能型英語テストを大学受験に導入、2021年(今の小6生が該当)からセンター入試を廃止し、全国学力テストを導入予定等々、改革は目白押しです。 英語の資格試験もTOEICから海外の大学へのパスポートとして重視されるTOEFLに重点が移り始めています。日本でもバカロレアが注目され、来春開校する開智望小学校はバカロレア教育を導入することで話題を集めていますが、TOEFL iBTが必要になる時代がすぐそこまで来ているのです。 ファインズでは、このような教育維新ともいうべき変化を先取りし、8月2日から6日まで開催するサマーセミナーおいて、受験学年以外は、「第1回イングリッシュ・サマーキャンプ」(略してESC)を実施することにいたしました。 ......
第78回「燃えろ!教師たち。」
過日某月刊経済誌を読んでいたところ、ある特集記事が目に飛び込んできました。 それは「稲盛哲学、中国に渡る 燃えろ!経営者」と題する特集記事でした。 稲盛さん(失礼ながら、あえてそう言わせていただきます)と言えば、京セラの創業者であり、KDDIを日本有数の電話・通信会社に育て上げ、最近では日航を短期間で再上場させた敏腕経営者として知らない人はいません。 稲盛さんの経営は、「京セラ フィロソフィ」に集約される理念経営でしょう。 私の大好きな経営者の一人で、彼に関する書物はほとんど読み大変影響を受けました。ファインズグループも創業時から「FINES WAY わが理念」を作成し、理念経営を実践しています。 その稲盛さんの経営哲学が、日本から中国に伝播し稲盛フィーバーが起きているというのです。 (つづく 2014.1.27)
第77回「あきらめない心」
しばらくご無沙汰していた「代表コラム」ですが、あちこちからいつになったら再開するのか?と質問・要望をいただいていました。しかし、つい忙しさを理由に筆不精になっていましたが、ありがたいことにコラムが更新されていないにもかかわらず、今でも多くの方が見ていただいているのがわかりました。 その読者のご要望にお応えして再開することにいたしました。 ~あきらめない心~ 昨日ソチ冬季五輪のフィギュアスケートの最終選考の発表がありました。 男女各3名のうち浅田真央さん、羽生結弦(はにゅう ゆづる)さんは順当に選出されたと思いますが、不振を囲っていた「泣き虫カナコ」こと村上佳菜子さんが2位になったのはよかったと思いました。また、怪我の後遺症で5位に終わった高橋大輔さんが選ばれたのには少々驚きました。 翌朝テレビを見ていると、この選考会の様子をレポートしていました。 そのレポートは、テレビには映らなかった競技会終了後の控え室での様子を伝えていました。その様子を見て思わず涙腺が緩んでいました。 13回目の挑戦で始めて全日本の頂点を極めた鈴木明子さんに対する他の選手の温かい対応が写っていたのです。 前回の五輪では摂食障害を乗り越えたヒロインとして話題になった彼女ですが、五輪での成績は今一歩でした。その悔しさがあるからこそ、ソチ五輪まで頑張ってこられたのでしょう。女子フィギュアの選手としては、決して若くはない28歳。 ......
第76回「論語素読講座③」
~学ばざれば道を知らず~ 今日からサマーセミナーで山梨県西湖に来ています。 第3回はここ西湖からお届けします。 セミナーでも受験生以外の学年に「論語特別講座」を担当することになりました。少しでも「夢を持つことの大切さ」「努力することはカッコイイこと」「学ぶことの意味」を感じて貰えればと思います。この様子は別の機会に書こうと思います さて、私の郷里は名古屋の都市部にありましたが、それでもまだまだ戦争の爪痕があちこちに残っていました。大好きな遊び場は、高射砲陣地の跡地でした。戦後20年近く経過していましたが、ここはまだトーチカのコンクリート台の跡が残っていて、背丈ほどの雑草で覆われていました。われわれ「悪童たち」には格好の秘密の遊び場所だったのです。 生活レベルは決して豊かとは言えませんでしたが、日本全体が「戦後」からの復興を目指し、モーレツな勢いで経済成長を遂げているまさに「高度成長期」に青春を過ごしました。 その成長のシンボルである東京オリンピックを中学生で見ることになりますが、「これで日本もやっと世界から認められるようになった」という世の中の高揚感が、私にも伝わってきたことを覚えています。 東京オリンピックから48年。ロンドンオリンピックも終了。世界と戦った日本の若者たちの口から「感謝」の言葉が出てくるのを聞き、「日本もまだ捨てたものではないな」と感じつつ、ナショナリズムを高ぶらせた17日間でした。外国のメダリストの口から、家族やコーチ以外の人への「感謝」の言葉は聞いたことがないとレポーターが言っていました。東日本大震災の時に続き、日本人の優れた特質を感じたのは私一人だけではないような気がします。 スポーツであろうと勉強であろうと成長するために不可欠な要素。それは「素直な心」と「感謝の気持ち」なのです。 では、本題の教育の話に戻りましょう ......





